前回から、ストレッチフィルムとグリップシートをテーマにお届けしています。
グリップシートにも、弱点はあります。
それは、「縦揺れに比較的弱い」こと。
粘着力で荷滑りを防止しているわけではないので、グリップシートから荷物が浮いてしまうと荷物はズレてしまいます。
どちらかといえば荷物の重さが重たいほうがグリップシートの荷滑り防止効果を発揮しやすいのです。
(グリップシート通信第1回、第2回に掲載した写真では、ワインや水の瓶の運搬に使われていましたね)
一方で、ストレッチフィルムは、比較的軽い荷物に対して効果を発揮します。
パレット上に高く積みつけられた箱の中身が重い場合、一旦滑り出し崩れ出したら、覆っているストレッチフィルムは伸びたり、破れたりしてしまいます。
荷物が軽ければ、よほど外部からの強い力が働いていなければ、ストレッチフィルムで充分な場合が多いでしょう。
梱包資材にはそれぞれ特長がございます。
何か1種類の梱包資材の使用で済めば簡単かもしれませんが、併用することで、それぞれの特長を生かして、より安心・安全な梱包形態が完成します。
ストレッチフィルムを1巻き+グリップシートで運搬中の荷物のズレを抑えられた例もございますし、PPバンド+グリップシートで、輸送中の荷崩れ事故を何年間もゼロにしている企業様もございます。
荷崩れ・荷滑りで大切な商品が傷んだら、事後の費用もリカバリーのための作業もどれほど必要になるでしょう。
まして、作業員様にお怪我でもあれば、損失は計り知れません。
《予測できないコストを発生させない「グリップシート」》
こんな切り口は、いかがでしょうか?